和歌山の香りを贈る。<中野BC>のクラフトスピリッツ
【香雪・香立・槙】と【emmu】が描く“香りのある時間”
今回、<中野BC>の蒸留酒シリーズは、パッケージとブランドを一新しました。暮らしの空間に自然に馴染む佇まいへと刷新し、“香りのある時間”というコンセプトをより直感的に伝えるデザインへ。ギフトとしても手に取りやすく、贈る相手の生活にそっと溶け込む存在を目指しています。
森を抜ける風のような清らかさ。
熟す前の梅を手にしたときの、あの青くみずみずしい香り。
和歌山の自然に育まれた素材を、一杯の蒸留酒に閉じ込める——。
それが<中野BC>の酒づくりです。
南高梅や紀州材、高野山にゆかりのあるコウヤマキなど、この土地に根ざした素材と向き合い続けてきた同社。
今回ご紹介するのは、クラフトスピリッツ【香雪・香立・槙】と蒸留梅酒【emmu】の4種です。
特別な記念日のためだけではなく、一日の終わりに、静かに深呼吸する時間に。あるいは、大切な人と交わす何気ない会話のそばに。
お酒を“飲むもの”としてだけではなく、“香りのある時間をつくる存在”として届けたい——その想いを紐解いていきます。
(※写真のボトルデザインは開発途中のもののため、実物とは異なリます。)
第1章:和歌山の恵みを、香りで伝える酒づくり
和歌山県海南市に蔵を構える<中野BC>。
その歩みは、焼酎「冨士白」から始まりました。やがて日本酒、そして梅酒へと広がり、時代とともに形を変えながら、地域に根ざした酒づくりを続けています。
なかでも象徴的なのが、和歌山県産・南高梅を使った梅酒づくりです。梅の収穫期になると、契約農家などから生の梅が次々と運び込まれます。届いたその日のうちに漬け込む——。
鮮度を何よりも大切にする姿勢は、創業当時から変わらない信念です。
和歌山では、梅は単なる特産品ではありません。
初夏になると店先に青梅が並び、多くの家庭で梅酒や梅干しを仕込む“梅仕事”が行われます。台所に広がる、青く爽やかな香り。なかでもガラス瓶に氷砂糖とともに並ぶ梅の姿。
それは、この土地の季節の風景そのものです。
そんな暮らしの中に根づく果実を、どのようにお酒へと昇華させるか。
<中野BC>が向き合っているのは、単なる製造工程ではなく、「素材の背景」にある文化や時間です。
さらに近年は、梅だけでなく、紀州材のスギやヒノキ、高野山にゆかりのあるコウヤマキといった木々にも目を向けています。森の香り、木の温もり、湿度を含んだ空気感。それらをボタニカルとして蒸留酒に取り入れることで、“和歌山の風景そのものを味わう”一杯を生み出しているのです。
口に含んだ瞬間、ふわりと立ち上がる香り。
その奥に、森や果実、風土の記憶が重なっていく。
「和歌山という土地を、お酒を通して伝えたい」
その言葉は、決して大きな主張ではありません。けれど、グラスの中に宿る香りは、確かにこの土地の時間を映しています。
蒸留酒というと、どこか専門的で難しい印象を持つかもしれません。ですが<中野BC>が目指しているのは、知識ではなく体験。
肩肘張らず、日常の延長線上で楽しめること。そして、誰かに贈りたくなる存在であること。
土地の恵みを、香りとして届ける。
それが、この蔵の蒸留酒づくりの原点なのです。
第2章:森と梅が香る、4つの個性。それぞれの“時間”の楽しみ方
<中野BC>の蒸留酒は、単に種類が異なるというよりも、
香りのグラデーションのような存在です。
森の清涼感から、木の温もり、そして梅の余韻へ。
4本はそれぞれ異なる個性を持ちながら、どこかで静かにつながっています。
槙 -KOZUE-|森を思わせる、澄んだ清らかさ
【槙 -KOZUE-】は、高野山ゆかりの「コウヤマキ」をボタニカルに使用したクラフトジン。
枝をそっと揉むと立ちのぼる、あの青くウッディな香りを、そのまま閉じ込めています。
グラスに注ぐと、まるで森の中に立っているかのような清々しさ。
すっと背筋が伸びるような、透明感のある余韻が広がります。
おすすめは、シンプルなソーダ割り。
炭酸の泡とともに立ち上る香りが、より軽やかに感じられます。スパイスを効かせた肉料理とも好相性で、食事を引き締める一本です。
香立 -KODACHI-|木の温もりを、静かに味わう
紀州材のスギやヒノキをボタニカルに用いた【香立 -KODACHI-】。
槙よりもさらに深く、まろやかで落ち着いたウッディさが印象的です。
森の“外”ではなく、木の家の中にいるような感覚。
包み込まれるような柔らかさがあります。
トニックウォーターで割れば、木の香りがふわりと広がり、奥行きのあるジントニックに。さらに印象的なのは、温めて楽しむ飲み方。実際にイベントでは、温めたジンを木の枡に注ぎ、香りを楽しむスタイルも紹介されました。
温度が上がることで、木のニュアンスがより豊かに立ち上がる。
それは、まるで湯気の向こうに森が現れるような体験です。
香雪 -KAYUKI-|梅の香りだけを、凛と残す
【香雪 -KAYUKI-】は、梅酒を一度仕込み、それを蒸留することで生まれたスピリッツ。
甘さを取り除き、香りだけを残しています。
グラスに近づけると、青梅の爽やかさと、ほのかな果実感。
けれど口に含むと、驚くほどドライ。甘さはなく、澄んだ印象です。
ソーダ割りにすれば、軽やかな食中酒に。
お湯割りにすると、梅の香りがやわらかく広がり、体の奥からほぐれるような感覚に包まれます。
白身魚などの淡白な料理とも相性がよく、香りが主張しすぎないのも魅力。あくまで料理を引き立てながら、自身も存在感を残します。
emmu|眠る前の、静かな一杯に
そして【emmu】。 梅酒を蒸留して生まれた新しいお酒。糖質ゼロの梅スピリッツです。
“ume” の文字を並べ替えた名称。梅を蒸留して生まれる新しいお酒
であることを、 言葉遊びのように軽やかに表現しています。あわせて、ほほ笑みの「笑み(えみ)」とも響きが重なり、 皆で楽しく飲んでもらいたい酒という想いも込めています。
おすすめは、冷凍庫でとろりと冷やして。
あるいは、お湯割りでゆっくりと。
アルコール度数はやや控えめで、ナイトキャップにも適しています。
一日の終わり、明かりを落とした部屋で、静かに香りを楽しむ。アロマのように、気持ちを整えるための一杯です。
派手さはありません。
けれど、記憶に残る。そんな奥行きを持った存在です。
4種はそれぞれ異なる個性を持ちながら、共通しているのは「香りを主役にしている」こと。甘さでも、強さでもなく、香り。
森を選ぶか、木を選ぶか、梅を選ぶか。
それは、その日の気分や、過ごす時間によって変わります。
第3章:お酒を“飲む”から、“暮らしに置く”へ
蒸留酒という言葉には、どこか専門的で、少し距離のある響きがあります。
しかし<中野BC>が今回目指したのは、知識やスペックではなく、暮らしの中で自然に選ばれる存在になることでした。
これまでのパッケージは、商品名を力強く押し出すデザインが中心。日本酒づくりの流れを汲む酒蔵として、「まずは名前を覚えてもらう」という姿勢が根底にありました。
けれど、今回の蒸留酒シリーズでは視点を少し変えました。
大切にしたのは、
“棚に置いたとき、どう見えるか”。
キッチンの一角に。
リビングのキャビネットに。
あるいは、寝室のサイドテーブルに。
生活空間の中に置かれたとき、主張しすぎず、けれど確かな存在感を放つこと。
その佇まいを目指したのです。
今回のデザインでは、素材や香りが視覚的に伝わることも重視しました。
森を思わせる色合い、梅を連想させるトーン。言葉で説明しなくても、「なんとなく分かる」安心感。
蒸留酒は、まだまだ飲み慣れていない方も多いカテゴリーです。だからこそ、手に取った瞬間にイメージできることが大切でした。
どんな香りだろう。
どんな時間に似合うだろう。
ボトルを見ただけで、その情景がふっと浮かぶ。
それが、今回目指したパッケージの方向性です。
<中野BC>の蒸留酒は、派手な装飾や強い主張で目を引くタイプではありません。
けれど、静かな強さがあります。
森の香り。
木の温もり。
梅の清らかさ。
それぞれの個性が、暮らしの中で自然に呼吸する。
お酒を“飲むためのもの”から、“時間をつくるもの”へと翻訳する——その試みでもあります。
さらに、贈り物として選ばれたときの印象も意識しました。
箱を開けた瞬間に感じる、静かな上質さ。
「おしゃれだね」と思わず声に出るような佇まい。
ギフトは、味わいだけでなく“第一印象”も大切です。
視覚と香り、その両方で期待を高める設計になっています。
(※写真のボトルデザインは開発途中のもののため、実物とは異なリます。)
第4章:“香りの体験”を贈るということ
贈り物を選ぶとき、私たちは何を基準にしているのでしょうか。
価格でも、流行でもなく、
「その人の時間に似合うかどうか」。
<中野BC>の蒸留酒は、まさに“時間”を贈るお酒です。
母の日やホワイトデー、誕生日や季節の節目。
実際に梅酒や蒸留酒は、女性向けギフトとして選ばれる機会が増えているといいます。
けれど、このシリーズが目指しているのは、単なる“お酒のプレゼント”ではありません。
森の香りを閉じ込めたジン。
梅の余韻をすっと残す蒸留酒。
それは、「新しい体験」を贈るということ。
例えば——
忙しい日々を過ごしている人へ。
一日の終わりに、深呼吸するような時間を。
自然が好きなあの人へ。
森や木の香りを感じる一杯を。
甘いお酒が苦手な方へ。
ドライで香り高い、梅のスピリッツを。
贈る側が、その人の暮らしを思い浮かべながら選ぶ。
そして受け取った側も、「こんなお酒があるんだ」と驚き、会話が生まれる。
“他にない体験”は、記憶に残ります。
和歌山では、梅は生活に密着した果実です。
青梅が並ぶ初夏の風景、家庭で行われる梅仕事。
その文化を知っている人もいれば、県外ではまだ馴染みの薄い方もいるでしょう。
だからこそ、この蒸留酒は“物語”を運びます。
「これは和歌山の梅から生まれたお酒なんです」
「森の木を使っているんですよ」
そんな一言が、贈り物に深みを与える。
単なるアルコールではなく、
土地の背景や文化をまとった一杯。
それは、大人だからこそ楽しめる、静かな贈り物です。
贈る相手を思い浮かべながら選ぶ時間もまた、ギフトの一部。
香りを選ぶという体験は、どこか香水を選ぶ感覚にも似ています。
森か、木か、梅か。
その人に似合う香りはどれだろう。
そう考える時間そのものが、すでに豊かです。
和歌山の香りを、あなたの時間へ
森の静けさ。
木の温もり。
梅の清らかな余韻。
<中野BC>の蒸留酒は、強く主張するのではなく、
そっと寄り添う存在です。
グラスの中に立ち上る香りの奥に、和歌山の風土と時間が重なっています。
日常に置ける一本として。
そして、大切な人に贈りたくなる一本として。
“香りのある時間”を、あなたの暮らしへ。