米粉×グルテンフリーの美味しさを贈ろう。岡山発・素材を愛する“ブラウニー農家”
岡山の自然から生まれた 「農園菓子工房 ホトトギス」。
自家栽培したお米を使った米粉100%・グルテンフリーのブラウニーは、小麦を使わないのにしっとり濃厚。素材の味がまっすぐ伝わるお菓子として、いま全国のギフト需要で注目を集めています。 岡山の農園から届く安心安全な米粉スイーツは、20代〜40代女性を中心に「贈り物にも自分へのご褒美にもぴったり」と話題。
代表の吉原さんへのインタビューをもとに、米粉や卵のやさしい味わいを、ストーリーとともにご紹介します。
原点はパン屋。自家栽培から始まった米と米粉の世界
岡山の自然豊かな山あいに拠点を構える「農園菓子工房 ホトトギス」。いまでは米粉100%・グルテンフリーのブラウニーで知られる存在ですが、その始まりはちょっと意外なパン屋さんでした。
吉原さんご夫婦が岡山御津の古民家に移り住んだのは2005年。自然に寄り添う暮らしを送りたいと考え、畑で米や野菜を作りながら、2008年にパン屋を開業しました。当初は自分たちで育てた小麦を製粉してパンを焼き、「素材を育てるところから商品をつくる」というライフスタイルを模索していたのです。
ところがその翌年、奥さまのサラさんに小麦アレルギーが見つかり、大きな方向転換を迫られます。小麦のパンを作り続けることが難しくなったものの、「育てた作物をおいしく食卓に届けたい」という気持ちは変わりませんでした。そこで目を向けたのが、もともと自家栽培していたお米です。
お米を粉にして焼き菓子にできないか――。試行錯誤の末にたどり着いたのが、米粉を使ったお菓子づくりでした。2012〜2013年には、パン屋から「農園菓子工房 ホトトギス」へと屋号を変え、本格的にグルテンフリーの焼き菓子をスタートさせます。
米粉のお菓子は、当時まだあまり知られていない存在でした。「グルテンフリー」という言葉も一般には浸透しておらず、手探りの挑戦だったといいます。それでも「自分たちで育てたお米をお菓子に活かしたい」というシンプルな気持ちが背中を押しました。
やがて2014年、看板商品となる「米粉ブラウニー」が誕生します。実は、パンづくりに比べてブラウニーは米粉との相性がよく、「小麦がなくても十分おいしい」と納得できる仕上がりになったのだとか。小麦を諦めたからこそ、逆に“米粉だからこそ生まれる美味しさ”に気づけた瞬間でした。
「最初は本当にシンプルな気持ちだったんです。美味しいから作る。育てたお米を活かしたい。ただそれだけ。でも気がついたら、それが私たちのスタイルになっていました。」
吉原さんはそう振り返ります。
米や卵を育て、粉にして、焼き菓子に仕立てる。その循環こそがホトトギスの原点であり、ブランドの大切な個性になっていったのです。
素材の個性を大切に。味を際立たせるレシピづくり
ホトトギスのお菓子をひと口食べると、まず「素材の味がしっかりする」と感じます。米粉のお菓子と聞くと「軽い」「あっさり」というイメージを持つ人も多いですが、ホトトギスのブラウニーは違います。食べた瞬間にお米の甘みや卵のコク、ナッツやお茶の香ばしさが口いっぱいに広がり、素材そのものの存在感が伝わってくるのです。
その理由は、レシピの発想がとてもシンプルだから。ご夫婦は「とにかく美味しくなければ意味がない」と口をそろえます。米粉だから、グルテンフリーだからという理由で特別視するのではなく、「米粉でもこんなに美味しいんだ」と感じてもらえることを第一に考えているのです。
実際に使われている原料は、できるだけ自分たちの畑で育てたもの。米粉はもちろん、自家栽培の卵、地元で育てられた野菜やナッツもふんだんに取り入れています。たとえば人気の「緑茶ブラウニー」には、濃く焙煎した茶葉を贅沢に使用し、香りがしっかり立つように調整。「ただ“お茶味”というより、きちんとお茶を飲んだように感じられるレベルまで仕上げたい」と考えているからです。
また、レシピ開発の裏には、偶然の出会いから生まれた工夫もあります。たとえば、かつてバターが品薄になった時期に試しに使った植物性油脂「ココナッツオイル」。扱いは難しいけれど、意外にもブラウニーとの相性がよく、あっさりとした後味を生み出すことが できましたとご主人は話します。こうした選び方ひとつひとつに、“美味しさを最優先にする”姿勢が表れています。
もちろん、乳製品を避けることや動物性を減らすことが目的ではありません。あくまで「美味しいから選ぶ」「余計なものは入れたくない」という判断の積み重ね。その結果として、身体にもやさしい配合になっているのです。健康志向やトレンドを追うのではなく、自分たちが納得できる“自然な味わい”を大切にしているからこそ、食べた人に無理なく伝わります。
そして何より大切にしているのが、「作り手の自分たちが美味しいと思えるかどうか」。農場で手をかけて育てた素材を、キッチンで何度も試作して、納得できる味に仕上げる。だからホトトギスのお菓子は、手間ひまを惜しまないけれど肩肘を張らない“素朴な美味しさ”を持っているのです。
「自分たちが自然に暮らして、その中から生まれた素材を活かす。だから味わいも自然で、無理がないんです。」
そんな言葉通り、ホトトギスのブラウニーは、シンプルな配合と確かな手仕事から生まれる“素材の力が主役のお菓子”。食べた瞬間にその背景まで感じられるのは、作り手が一番素直に素材と向き合っているからなのです。
ギフトとして選ばれる理由。背景のあるお菓子
ホトトギスの米粉ブラウニーは、いまや「贈り物として選ばれるお菓子」としても定評があります。手土産や誕生日プレゼント、ちょっとしたお礼の品など、幅広いお客様から人気を集めています。
「最近もお客様が“友人への手土産に”と買ってくださいました。美味しいだけじゃなく、“こんなお店があるんだよ”と話のタネになるのも魅力なんでしょうね。」
贈る人にとっては「背景ごと贈れる」ことがポイント。単にお菓子を渡すだけでなく、ホトトギスのストーリーを添えることで、贈り物の時間がより特別なものになります。そして、受け取った人も「素材から育てているんだ」「農家さんが作っているんだ」と知ることで、ただのスイーツ以上の価値を感じられるのです。
この“背景”を支えているのが、パッケージデザイン。ホトトギスのギフトボックスは、派手さを抑えた素朴で上品な世界観が特徴です。シンプルな中にもセンスがあり、開けた瞬間に余白から風景が広がるようなデザイン。受け取った人が「なんだか温かい」と感じられるよう、あえて控えめに仕上げられています。
「パッケージの華やかさよりも、素材や背景を引き立てたいんです。あえて主張を強くしないことで、贈る人の気持ちや素材のストーリーが自然に伝わるようにしています」
そんな想いで作られたギフトは、ナチュラル志向の人や、暮らしにこだわりを持つ人への贈り物として選ばれることが多いのだとか。感度の高い方への贈答品としても安心できる“ちょうどよさ”があるのです。
実際にお客様から寄せられる感想で多いのは、「素材の味がちゃんとする」という声。緑茶のブラウニーなら「これまで食べた中で一番お茶の味が濃かった」、ナッツのブラウニーなら「香ばしさがしっかり伝わる」といった具体的な言葉が並びます。贈り物に選ばれる背景には、こうした“食べてすぐにわかる説得力”があるのです。
「ただのお菓子」ではなく、「誰かに贈りたくなるお菓子」。そこには素材やレシピの工夫だけでなく、農園での暮らしや作り手の人柄がにじんでいます。ホトトギスのブラウニーがギフトシーンで選ばれる理由は、そんな背景の積み重ねにあるのです。
“農家でもお菓子屋でもない”ブランドのこれから
吉原さんはこう語ります。
「うちは農家でもお菓子屋でもないんですよね」
その言葉通り、ホトトギスは単に“焼き菓子を作る店”ではありません。お米や卵を自分たちで育て、それを粉や材料にしてお菓子を作り、店舗やオンラインを通じて全国へ届ける。農と菓子づくりを切り分けず、暮らし全体を循環させるように営んでいるのです。
「米を育てて、卵をいただいて、それを焼き菓子に仕立てる。その流れが私たちにとっては自然な形なんです。」
無理をせず、身近にあるものを生かしていく。華やかなショーケースを並べるパティスリーのような姿を目指すのではなく、「暮らしから自然に生まれるお菓子」をそのまま届けることを大切にしています。そのため、ホトトギスのお菓子からはどこか“人の手の温度”を感じられ、食べた人にほっとする余韻を残してくれるのです。
最近では、ご主人が写真や表現活動にも関心を広げています。焼き菓子を届けるだけでなく、ブランドの世界観をどう伝えるか。その一環として「暮らしを切り取った写真」を軸にした新しいプロジェクトを検討しているのだとか。
「儲けを優先するのではなく、自分たちが表現したい世界を少しずつ形にしていきたいんです」
そんな言葉からも、ホトトギスが製菓ブランドにとどまらず、「暮らしの美意識」そのものを発信していこうとしている姿が見えてきます。
農とお菓子と表現。そのあいだを軽やかに行き来しながら、ホトトギスはこれからも“自分たちらしいものづくり”を磨き続けていきます。
ホトトギス代表:吉原修蔵さん
「素材から育てる」暮らしの中で生まれた、岡山発の米粉スイーツ。
ホトトギスのグルテンフリーブラウニーは、自家栽培の米粉100%と新鮮な卵で作られる、安心でおしゃれな焼き菓子です。
小麦を使わないからこそ感じられる米粉のやさしい甘さと、濃厚なのに軽やかな食べ心地は、グルテンフリーのお菓子を探している方や、ナチュラル志向の贈り物を選びたい方にぴったりです。
大切な人への贈り物にも、自分へのご褒美にも、ぜひ一度味わってみてください。