佐賀県産米粉で生まれる米粉ロールケーキ
素材本来のやさしさを生かした味わい
卵白だけで立てた真っ白なメレンゲと、佐賀県産米粉。シンプルな素材から生まれるのは、驚くほどしっとりふわふわの「天使のホワイトロール」です。
保存料を使わず、素材本来のやさしさを活かした味わいは、大切な方へのギフトにもぴったり。今回は、天使のホワイトロールを手がける<コメコロールズ>代表の関正峰さんにお話を伺いました。
米粉ロール誕生の背景と出発点
「天使のホワイトロール」が生まれるきっかけは、約10年前。
当時、日本では国の減反政策により米の生産量を抑える動きがありました。多くの農家が小麦や大豆などへの転作を選ぶ中で、一人の米農家が「米粉」を選び、米粉づくりを始めたことから始まります。しかし当時の米粉は粒度が粗く、認知度も低かったので、販売は苦戦。
「このままでは、せっかくの米粉が生かされない」
そこでその米農家は自ら米粉スイーツ店を開業しますが、運営は簡単ではありません。
そんな時、東京から移住し佐賀でカフェを営んでいた現店主である関さんが知人を通じて相談を受け、最初はアドバイザーとして関わるようになります。
そして「せっかくの良い素材を活かすなら、きちんと形にしたい」と考え、店を全面的にリニューアル。米粉スイーツ専門店として新たに息を吹き込んだのです。
ブランドが立ち上がった当時は、まだ「グルテンフリー」という言葉が一般に浸透していない時代でした。それでも関さんは「小麦粉を持ち込まない工房で、米粉100%のスイーツを作る」という理念を掲げ、先駆け的な存在として挑戦を続けました。
しっとり真っ白を生む、独自の製法とこだわり
「天使のホワイトロール」の一番の特徴は、その名前の通り驚くほど真っ白な生地です。一般的なロールケーキは卵黄を使うので黄色みを帯びますが、このケーキは卵白のみで作られています。卵黄を使わないことで雑味のないすっきりとした味わいになり、真っ白な見た目も実現しました。
しかし、卵白だけでロールケーキを作るのは簡単ではありません。米粉は小麦粉に含まれるグルテンを持たないので、生地が乾きやすくパサつきがち。そこで<コメコロールズ>では、配合に水あめの比率をあげることでしっとり感をキープしています。
蜂蜜を使った試作も行いましたが、蜂蜜はどうしても生地が黄色くなってしまい、求める純白にはならなかったといいます。結果、水あめに切り替えたことで色味と食感の両立が叶いました。
さらに、焼成方法にも<コメコロールズ>ならではの工夫があります。
通常のスポンジケーキは高温で短時間に焼き上げますが、「天使のホワイトロール」は170度弱という低温でじっくり火を通します。しかも、オーブンに蓋をして“蒸し焼き”にすることで焼き色をつけず、真っ白な生地になります。この工程によって水分が閉じ込められ、口に入れた瞬間に感じるしっとりふわふわの食感が生まれます。
また、米粉自体にも強いこだわりがあります。使用するのは佐賀県産の米粉。
年によって品種や収穫時期が変われば粉の特性も変わりますが、グルテンフリーの認証をとっている製粉会社と連携し、粒度や配合を毎年調整することで常に安定した品質を保っています。
「素材の組み合わせはシンプルですが、温度や配合をほんの少し間違えるだけで仕上がりが変わってしまいます。だからこそ丁寧に積み重ねてきた工夫が、このロールケーキの味わいを支えています」と関さん。
「天使のホワイトロール」が贈り物として選ばれる理由

「天使のホワイトロール」は、単なるスイーツとしてだけでなく、“贈り物にしたときに喜ばれるケーキ”として多くの方に選ばれています。真っ白な生地は清潔感があり、どんなシーンにも合わせやすいです。
基本的には保存料を使わず、販売自体冷凍で売っていることもこだわりのひとつ。
実際に購入された方からは「子どものいる家庭に贈ったら、とても安心して喜んでもらえた」「冷凍なのに解凍してもしっとりしていて驚いた」「自分用に買ったのに美味しすぎてリピートしている」といった声が多く寄せられています。中には10回以上リピートするファンもいるほど。

また、様々なフレーバー展開も人気の理由。佐賀県神埼市のいちご、みやき町の「パッションフルーツロール」や、嬉野市の「嬉野茶ロール」や「ほうじ茶ロール」といった、地元の食材を活かしたバリエーションが豊富です。

※いちごなどのフルーツは年中採れるわけではないので、春先に仕入れて自社で鍋で炊いてコンフィチュールにして使用
おすすめの食べ方は、冷蔵庫で6〜8時間かけてゆっくり解凍するとしっとりふわふわ。 夏は半解凍でシャリっとした“アイスロール”にしても。カットして盛り付ければ、ホームパーティーのデザートとしてもぴったりです。

佐賀県の魅力を全国へ。ブランドの展望

「東京から佐賀に移り住んだからこそ、この土地の魅力を発信していきたい」と関さん。
地元農家と協力し、いちごやお茶、パッションフルーツなどの食材を積極的に活用し、佐賀県産食材の魅力を全国に届ける活動を行いたいと語ってくれました。