菊池亜希子とデニム四姉妹

期間限定ショップオープン!

10/4(水)- 10/10(火) 伊勢丹新宿店本館2階=センターパーク/ザ・ステージ#2

  • 10/11(水)-10/17(火)
    日本橋三越本店 本館2階 スペース♯2
  • 10/11(水)- 10/17(火)
    銀座三越 3階 ニューヨークランウェイ
  • 10/18(水)- 10/24(火)
    ジェイアール京都伊勢丹 5階 特設会場
  • 10/18(水)- 10/24(火)
    大名古屋ビルヂング イセタンハウス2階=レディ フォア ザ ウィークエンド
  • 11/1(水)- 11/7(火)
    伊勢丹立川店 1階=ファーレ側モール

  • 11/8(水)- 11/14(火)
    伊勢丹浦和店 3階=スライスオブライフ

※店舗によって取扱い商品が異なります。

菊池亜希子のプロフィール

1982年岐阜県生まれ。女優・モデル。女性誌でモデルとして活躍する一方、映画・ドラマ・ 舞台でも活躍。「菊池亜希子ムック マッシュ」「みちくさ」シリーズ(小学館)、「好きよ、喫 茶店」(マガジンハウス)などの著書がある。

SPECIAL MOVIE

VHSの映像とピアニカを使ってライブするほか、MV 制作、VJ、DJ など様々な活動を続ける。10月25日には3rd Album「ON THE AIR」を発表予定。

グラフィック、空間、プロダクトなど、領域を定めずさまざまな形態からものづくりを続けるデザインチーム。バッグブランド「SOAK」も手がける。

雑誌や広告、写真展やプロダクト製作など、ブランドや企業とのコラボレーションも度々発信している。11月末日に自主制作写真集を発売予定。

菊池亜希子が考えるチャーミングなデニムたち菊池亜希子が考えるチャーミングなデニムたち

着心地のよいバランス。
目を凝らしたいチャームポイント。
菊池亜希子さんの“好き”を集めたら、4タイプのデニムパンツが完成しました。
何年も穿き続けて、ともにシワを刻もう。そんなデニムライフ、いかがですか?

デニム四姉妹を紹介します!

しっかり者で、愛嬌があって、マイペース。
そして、自由!
名前は、リリー、マリー、ウィジー、セディー。
みな性格は違うけれど、おしゃれ心にあふれた愛すべき四姉妹です。

※掲載の商品は、伊勢丹オンラインストアでもお求めいただけます。

長女LILY

性格:しっかり者。美しいものに目がない。筋が通っている。


ブリーチ加工によって“限りなく白に近いブルーデニム”が実現しました。ボタンとリベットはシルバーで統一。ワイドタックを前後に施したことで、シルエットの動きが楽します。モードな印象も纏ったデザイン。

LILY 31,320 円(RED CARD)ONLINE STORE


次女MARY

性格:愛嬌満点。みんなのアイドル的存在。ボーイッシュ。


股上が深くゆったりしているものの、腰まわりのラインに女性らしさが見え隠れするシルエット。水洗い+天日乾燥という生地自体の仕上げ方法を完全別注して風合いにもこだわった、セルビッジ(耳付き)デニムです。

MARY 24,840 円(RED CARD)ONLINE STORE


三女 WHIZZY

性格:マイペースな働きもの。マニアックな探究心がある。


1929年に誕生した「Lee WHIZIT(ウィジット)」は、前身ごろのジップを閉める音から着想して名付けられたモデル。〈Lee〉伝統のジェルトデニムにネイビーのステッチを施し、洗練された印象に仕上げました。

WHIZZY 34,560 円(Lee)ONLINE STORE


四女CEDDY

性格:自由奔放。ロマンチストで食いしん坊。


ワークパンツがベースとなった、独特のボリュームシルエットが特徴。ユーズドの風合いを出すウォッシュ加工や大きめのバックポケット、クロップド丈など、抜けのあるチャームポイントが随所に散りばめられています。

CEDDY 21,600 円(Lee)ONLINE STORE

「菊池亜希子とデニム四姉妹」コラボレーションデニムパンツができるまで

菊池亜希子さんの“欲しいデニムパンツ”をかたちにしてくれたのは、
デニム界のエキスパートである〈RED CARD〉の本澤さんと〈Lee JAPAN〉の細川さん。
おふたりとともに「デニム四姉妹」製作裏話をお届けします。

登場人物

菊池亜希子さん
アパレルブランドとコラボレーションは多数経験しているけれど、ジーンズメーカーとの商品製作は初の試み。気負わない、ちょっぴりクセのあるデニムパンツが好み。
RED CARD
本澤裕治さん
〈EDWIN〉で「EDWIN 503」の立ち上げに携わる。その後、〈リーバイ・ストラウス ジャパン®〉にて「リーバイス501®」のモデルチェンジを担当。2005年に独立、2009年にオリジナルブランド〈RED CARD®〉をスタート。企業やブランドのデニムコンサルティングやプロデュースを手がける。
Lee JAPAN
細川秀和さん
〈Lee JAPAN〉ディレクター、〈EDWIN〉マーケティングディレクターとして、様々な企画やディレクションを担当。ウガンダの「Born in UGANDA ORGANIC COTTON」やインドの「Pre-ORGANIC COTTON」「東北コットンプロジェクト」など、社会貢献プログラムにも携わる。

菊池今年の1月に始動したこのプロジェクト、「デニム四姉妹」がついに完成しました!

細川気づいたら四人姉妹(4 型)になってたね。

本澤ほんとだ、いつの間にか四姉妹。

菊池私はデニムという生地についてあまり詳しく知らなかったので、最初は“いつものワードローブと相性のいいデニムパンツをつくる”くらいのイメージだったんです。でも、おふたりの話を聞いているうちにイメージが膨らんで、徐々にこだわり娘になっていって...。最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

本澤いやいや、面白かったですよ。菊池さんは最初「チャーミングなデニムが作りたいです」と言っていたけど、好みのデニムパンツを具体的に聞いてみたら、相当マニアックな趣味をお持ちだということがわかって。僕と細川くんが好きなものとそう変わらないぞと。

細川打ち合わせの時に菊池さんが穿いてきたのは生機(キバタ ※加工を一切していない)デニムでしたからね。

本澤そうそう。“デニム野郎の世界”がわかってるな、って(笑)。それなら、生地を製造している現場から見てもらった方が面白いアイディアが生まれるんじゃないかなと。それで、岡山の デニム工場の見学を提案したんです。

菊池弾丸の岡山出張(笑)。貴重な体験でした。

ーその時の様子を写真とともに振り返ってみました。

デニム生地ができるまで

細川今回デニム生地の製造をお願いした〈日本綿布〉は、大正 6 年創業。デニムをつくり始めたのは昭和30年なので、東京オリンピックの頃からですね。ここでは昔ながらの草木染めや藍染、 撚糸技術を絶えず継承していて、縫製、加工までデニム生地づくりの全ての工程を行なっています。

本澤貴重な織機がたくさんあって現役で動いているので、海外メーカーの人を連れて来るとみんな興奮するんですよ。

細川デニムといえば、藍色。藍は紀元前からインドやヨーロッパを中心に広まり、抗菌作用があるので染料としてだけでなく薬としても用いられていたそうです。

菊池藍の色、大好きです。深くて神秘的なブルー。染めるのは大変な作業なんですよね?

細川そう。非常に手間と時間がかかります。そんなのやってらんないぜ、ってことで 1900 年頃 にドイツの会社が開発したのが、ピュアインディゴつまり合成インディゴという染料。じゃあ、 本藍とピュアインディゴの違いは? て思いますよね。実は、本藍のブルーに染める成分とピュアインディゴは全く同じもの。でも植物から作られる天然の本藍にはタンニンや不純物が含まれていて、染める時 に一緒に染まります。それらの不純物の方が色抜けが早いので、本藍のデニムは穿けば穿くほど 藍の色が青く映えていくんです。本藍はかせ染めと言って、かせにした糸を甕(かめ)に入れて、アルカリで還元溶解します。 溶液につけた後、空気に触れさせ、そして絞ることで染料を糸の真ん中まで浸透させていくのが特徴です。

菊池かせ染をする前の糸を見せてもらいました。ふんわり柔らかいけど、重さはずっしり!

細川ピュアインディゴが開発された後は、ロープ染色が主流になって、どんどん作業の効率化が図られていきます。ロープ染色には糸を絞る工程がないので、糸の真ん中は白いまま。かせ染めは中まで染料が入っているので色落ちがしづらいけど、ロープ染色の糸で織ったデニムは穿き続けると擦れてアタリが出て、それが“いい味”として受け入れられていくんです。

本澤「君のジーンズ、いい色落ちしているね」ってやつです。

菊池擦れたり穴が空いていても、それが愛おしくて捨てられないジーンズ、ありますね。

本澤リーバイスの「ダブルエックス」というモデルを聞いたことがありますか? あのモデルは ピュアインディゴが売りだったんですよ。

菊池男子が喜ぶ、レアジーンズですね。

シャトル織機だからこその味わい

細川さて、次は織りの話。生地を織るということは、経糸と緯糸があります。デニムは綾織物なので、インディゴに染められた糸が経糸で、緯糸には白い晒し糸が用いられます。で、それらをどのような機械で織るかがポイント。

本澤今、世界で製造されているデニム生地のほとんどは、グリッパー織機やエアジェット織機という高速織機で織っているけど、菊池さんはシャトル織機で織った生地が好きなんじゃないかな、と思ったんだよね。これは高速織機より前に使われていた、旧織機と呼ばれるもので、特徴は往復運動。緯糸を巻いたシャトル(杼・ひ)が経糸の間を往復しながら織っています。“カーン カーン”って、ものすごい音がするのは、ハンマーがシャトルを打つ音なんですよ。

菊池あっ、シャトルが見えました。アナログ感がいいですね!

細川シャトル織機は生地幅が 1m以下のものがほとんどで、幅広いデニムを織ることができる織機に比べて時間も手間も倍以上かかるんです。

本澤スピードが遅くて生地のテンションも緩い。でも、なんとも言えない凹凸感や独特の風合いがでる。それを好む人がたくさんいるので、衰退しないんですね。

菊池そのツボ、わかります。効率的ではないけど、シャトル織機にしか出せない味があるということですね。

細川菊池さん、セルビッジデニムって聞いたことあります。

菊池はい。ジーンズ好きの人がありがたがる、“耳”が付いているデニムのことですよね。

本澤そうです。ジーンズを縫い合わせた生地の端の部分、いわゆる“耳”をセルビッジと呼ぶんだけど、シャトル織機でないとこのセルビッジデニムは織れません。

菊池なるほど〜。シャトル織機で織ったものは、生地に風合いがあって、セルビッジという産物も付いてくると。確かに、ロールアップした時の裏地の見え方は重要ですね。「デニム四姉妹」のMARYもセルビッジがちらりと見えるのがチャームポイントです。

数ある表現の中から
ベストな製造工程を選ぶ

本澤〈RED CARD〉がいつもお世話になっている〈西江デニム〉は、デニムの洗い加工の専門工場。 LILYのなかなかチャレンジングなブリーチはこちらでしてもらいました。

菊池本澤さんには「限りなくホワイトに近いブルーデニムで」というお願いをしたんですが、仕上がりを見たらまさにその通りで。ギリギリなところを責めているのがかっこいいので、ハンサムな女性に穿いてもらいたいですね。

本澤なかなかハイレベルなお題でしたが、なんとか頑張りました。

菊池〈西江デニム〉では職人さんがジーンズにさまざまな加工を施していましたね。今回のラインナップにはないけど、ストーンウォッシュド加工は本当に石と一緒に洗っていたし、ダメージ加工も手作業だったのには驚きました。それと、デニムの表面をガスで焼いて仕上げているとは、知りませんでした

本澤毛焼きのことですね。毛焼きは、生地の表面にある産毛のような毛を焼いてとる作業で、色を締める役割もあります。毛焼きをしないで、あえて粗野な雰囲気を残すのもいいですよ。ちなみに、加工も毛焼きを施さずに、織り上げたままのデニムのことを生機(キバタ)と言います。 これが好きな人はたくさんいるんですよ、僕もそのひとりだけど。MARYとLILYは特殊な加工を施したけど、毛焼きはせずに生機の風合いを残しました。

菊池ステッチやタグ、ボタン、リベットで印象ががらりと変わるのも面白いですよね。WHIZZYで使用したジェルトデニムには、生地に馴染ませるように、ステッチを紺色にしたのが正解でした。 タグも黒字にブルー。ワークウェアだけど、シティーなムードもあるのが魅力です。

細川無骨なワークウェアが究極のスタンダードにアップデートされましたね。ジェルトデニムは、緯糸が双糸なので強度が高い。だから長年ワークマンたちの心を掴んできたのだけど、今回のようにフィットやディテールを洗練させたのは新鮮です。

菊池デザイン面で言うと、今回はどうしてもデニムでタックパンツをつくってみたかったんです。LILYとCEDDYがそうだけど、全く違う個性を出していただきました。

本澤LILYもCEDDYもフロントとバック両方にタックが入っていて、ボリュームが出るようになってます。相当にワイドだけど、このデザインにデニムを使用するところが菊池さん流なんだなー!

菊池好きな生地だからこそ、たっぷり纏いたいんです(笑)。

細川CEDDY はクロップド丈にすることで重たくならず、コーディネートの幅が広がるかなと。

菊池その通りだと思います。お尻の大きめなポケットも、ポケット好きにはたまりません。チャーミング!

細川デニムと一概に言っても、原綿の選定から糸の番手(太さ)、糸の撚り(より)の強さ、織 機、インディゴの色目など、何万通りもの組み合わせの中から、ベストな方法を選べるんです。デニムはファストファッションとは真逆の、スローファッションの代名詞だと思いますよ。自分 の生きた証が、“アタリ”や“ヒゲ”“ダメージ”となって刻まれる、キャンバスのようなものですね。

本澤あ、なんかうまいこと言ったなー。僕も同じようなことを思いますね。デニムライフを楽しむコツは、型にはまらないことです。挑戦あるのみ...!

菊池私もそう思います。“美脚”や“モテ”といった、誰かを意識したアイテムではなくて、自分が本当に好きなシルエットや纏いたい生地の表情はどんなか。今回の企画では、そういったところを追求させてもらいました。少し挑戦かな?と感じるアイテムも、長く一緒にいれば自然と自分に寄り添ってきてくれるかな、と期待しています。

本澤お洒落でチャーミングだけど、根っこの部分には骨太な血が流れているからね(笑)。長年デニムパンツを作ってきた僕らにとっても、よいものづくりができました。

菊池ありがとうございます!たくさんの愛情をかけられて完成した「デニム四姉妹」。みなさんのもとで幸せに暮らしてくれると嬉しいです。

見学した工場

〈日本綿布〉

大正6年 (1917 年 ) に備中小倉織の機屋として創業、昭和60年ころに本格的にデニム参入し、当時すでに 他社で高速織機での大量生産されていたところに、旧式の織機を使うことでオンリーワンの付加価値デニムを提案。 今年で創業100周年。

〈西江デニム〉

昭和51年の創業以来、水準の高いデニム製品の製造、 加工を手掛け、生産拠点は国内のみならず中国浙江省と香港にも広げ、広く全世界へと販路を開き発展中。

デニム四姉妹とコーディネートしたいアイテム、集合!

デニム四姉妹とコーディネートしたいアイテム、集合!

愛しのデニム四姉妹たちに、お似合いの相手を見つけよう!
期間限定ショップのために菊池さんがセレクトした、お気に入りのブランドをご紹介します。

※取り扱い商品は店舗によって異なります。

  • GRANDMA MAMA DAUGHTER

    “思い出とともに受け継がれていくような服”をテーマにしたブランドだからこそ、デニムパンツに合わせて纏いたい。発色の美しいアイテムがコーディネートを格上げしてくれます。

  • ateliers PENELOPE

    上品なフォルム、丈夫で柔らかな帆布、経年変化によって生まれるシワや色褪せ。使い続けるとどんどん愛着がわいていく美しいバッグたちは、デニムパンツともお似合い。

  • SOAK design by heso

    「デニム四姉妹」のアートディレクションを手がけるhesoがプロデュース。家具のようで、アートピースのようで、洋服のよう...。デザインの楽しさに溢れたバッグが揃います。

  • POTTO

    インスタレーションやショーなど、独自の表現で洋服の力を見せてくれる〈ポト〉。リラックス感とシャープさを併せ持ったウエアをスタイルのスパイスに。

  • RoToTo

    奈良県の工場で丁寧につくられたソックスは一度履いたらやみつきに。ナチュラルカラーからビビッドカラーまで、足元の隅っこおしゃれに大活躍してくれるラインナップ。

  • The Park Side w1.5cn w2.0cm

    眼鏡やサングラスもおしゃれのキーアイテム。ベーシックなウェリントン型をベースとした、菊池亜希子さんとのコラボサングラスにも注目してみてください。

  • banyoku

    オルタナティブかつガーリーな世界で魅了するアーティスト 〈バンリョク〉に、「デニム四姉妹」をイメージしてアイ ピローをつくってもらいました。今にもおしゃべりしそう!

  • banyoku