石川県|農家がつくる「こっぼこぼ」のスイートポテト
金沢が誇る五郎島金時の栽培からお菓子づくりまで
金沢市街と日本海を見下ろす五郎島では、きれいな水と空気、水はけのよい土がおいしい作物を育てます。
加賀百万石時代から続く歴史ある加賀野菜のひとつとして、今も変わらずに愛されるさつまいも「五郎島金時」。その五郎島金時の栽培から、スイートポテトの生産までを行っているのがさつまいも農家の<かわに>です。五郎島金時のおいしさの秘密や、お菓子づくりに込めた想いを伺いました。
石川県金沢市が誇る加賀野菜
かつて城下町だった石川県金沢市。旧加賀国だった藩政時代から受け継がれる加賀野菜は、現在も主として金沢市で栽培されているブランド野菜です。
郷土の先人たちが育んできた風情ある加賀野菜は、今も数少ない農家に守られながら愛され続けています。
五郎島金時の特徴
砂丘地の五郎島地区で栽培されているさつまいも「五郎島金時」。水はけが良く快適な環境で育った五郎島金時は、水分が少なく甘みが強いのが特徴です。金沢で「こっぼこぼ」と表現されるほくほく感が、どこか懐かしさを感じさせます。
全国的にも知名度の高い五郎島金時ですが、実は生産量はさつまいも全体の約0.3%のみ。現在は40ほどの農家でしか作られておらず、かなり希少性の高いさつまいもです。
元々作物が育ちづらかった土地で、300年もの間変わらずに丹精込めて大切に育てられている五郎島金時。愛情たっぷりのさつまいもは、別格のおいしさです。
農家がつくる「金の焼き芋」
石川県金沢市のさつまいも農家<かわに>がつくる「金の焼き芋」は、贅沢にも五郎島金時をたっぷり使用したスイートポテトです。実は食感がきちんとある粉質系の五郎島金時はお料理やお菓子づくりに向いているそう。
一口サイズの「金の焼き芋」は手作業でひとつひとつカップに練りこんでいるので、表面の形や焼き目に表情がでます。大切に育てた五郎島金時を更に大切にスイートポテトへと仕上げていく工程に、農家のプライドを感じます。
今回ムードマークでは、白あんを繋ぎとして入れた滑らかな「プレーン」、地元のパティスリーがレシピを提案した「リンゴチーズ」、プレーンに抹茶ペーストを練りこんだ「抹茶」の詰め合わせを展開します。そのままでもおいしい「農家屋ぽてと」ですが、つくり手のみなさんにおすすめのアレンジを伺いました。
「オーブンで少し焼くと甘味が良く出て、材料に使用しているマーガリンの香りが際立つ」と、この季節にぴったりの温かいスイーツが楽しめるそうです。また「ひんやりが好みなら、冷凍庫でカチカチまで凍らせた後、10分ほど置いてから食べると面白い食感になり、堅さと滑らかさがどちらも味わえます」と、アイスとはまた違う感覚のスイーツとなりハマってしまうそうです。
「プレーンを常温で食べるなら少し塩をかけると甘さが際立つ」、「抹茶はあんこを乗せるとおいしい」と味わいごとの楽しみ方も教えてくださいました。
農家だから出来るお菓子づくり
希少な五郎島金時ですが、手間暇かけて育てていることはもちろん、農家自体が減ってきていることもその理由のひとつでした。
量を目的とした野菜の栽培が主流になっていく時代で、一度は五郎島金時も消滅の危機にもなったことがあったそう。「この歴史ある五郎島金時を風化させない為に、地域活性化も含めてつくり続けている」と、お菓子メーカーではなく農家だからこその力強い言葉が伺えました。
そして農家だからこそ原料の五郎島金時の栽培にもしっかりと向き合います。大きさや品質を揃える為に畑への散水を管理しながら、限られた量のさつまいも一つひとつにしっかりと栄養を吸収させていきます。<かわに>では、味を重視する為の栽培方法が徹底されているのです。
「原点はさつまいも農家。それを忘れずにお菓子まで一貫してつくり上げることで、加工の過程まで可視化出来る安心感をお客様に届けたい」と、農家だから出来るお菓子づくりであることが伝わります。
ギフトシーンのおすすめ
「様々な老舗和菓子店がありますが、農家らしいお菓子は他にあまりないはず。ここぞというシーンで、少し変わった和菓子として「金の焼き芋」を贈って欲しい」と仰います。蜜芋のスイートポテトが多い中、お年寄りにはこっぼこぼの懐かしさ、若い世代には新鮮さを感じてもらえます。
また、今回ムードマークで展開するにあたり、同じく金沢の名品である「加賀水引」をあしらったパッケージが誕生しました。加賀水引発祥の老舗「加賀水引津田」によりデザインされたシンプルな水引は、どんなギフトシーンにも活躍します。
金沢伝統の加賀水引をあしらった「金の焼き芋」、パッケージも中身も金沢の魅力が詰まった一品です。幅広い世代に楽しんでもらえるスイートポテトを、ぜひギフトに選んでみてくださいね :D