和歌山県 | アーティスト和田山真央さんの作品が登場!
流れる釉薬の花器で生活に華を添える

和歌山県和歌山市にアトリエを構える陶芸家・アーティストの和田山真央さん。国内外で個展を開催し、数々の賞を受賞。特徴的な流れる釉薬のデザインは様々な人の目を惹き、アイコニックな作品として人気を博します。そんな世界が注目するアーティスト和田山真央さんが手掛ける花器が今回ムードマークに登場。販売に先駆けて、作品づくりについて、そして、和田山さんが思う焼き物の魅力を伺いました。
海を眺める生活

大きな窓から海を眺望できる素敵なアトリエ。「1日のほとんどの時間を過ごすアトリエは、空が広く海が見える場所よかった」と、数年前に地元である大阪府から和歌山県に夫婦で移住をしてきた和田山さん。今のアトリエで過ごすようになってからは、以前と比べ、人と話すことが増えたといいます。

「ここで作業をしていると地元の漁師さんが声をかけてくださることも多々あります。何が釣れたとか、他愛もない話をすることで気分転換にもなりますし、何より作品づくりというアウトプットだけではなく、違う方向からのインプットがあるので刺激になります。」

研究していた釉薬の新しい色が完成した際には、なんと近所の方とも話し合ってネーミングを決めたりもするそう! 和田山さんがこの土地での作品づくりを楽しんでいることが伝わるエピソードでした。
自然に囲まれ、地域の方たちと触れ合いながら仕上げていく作品たちは、どれも美しく、世界各国のファンの方々に愛されています。
作品づくりについて

大学在学中に陶芸に出合い、ほどなくしてその魅力に憑りつかれたという和田山さん。当初は汚れの目立ちにくさや耐久性などを意識していたそうですが、「実用性だけではなくてもっと違う方向に」と思い、今のようなアート性の高い作品にゆっくりと作風が変わっていったそうです。
「実用性も大事ですが、アート性を強調していけるように釉薬の色づくりを始めました。『この器で何を食べよう』と思ってもらえると嬉しいです。」

「土を練っているときは何も考えていない!」とやわらかく笑う和田山さんから、アーティストとして器づくりを楽しむ姿が見えました。

和田山さんが思う焼き物の魅力とは

焼き物は世界各国にありますが、その中でも日本の焼き物文化は少し変わっているといいます。
「ヨーロッパなどの器は基本的に汚れないように研究されて作られていますが、日本の焼き物は使い込むほど育てるという感覚があるのが魅力。完璧じゃないからこそ愛でるという文化が素敵だと思います。」

また鮮やかな色使いが印象的な和田山さんの作品ですが、色付けをする際の釉薬の調合にも面白さがあるといいます。
「色づくりは本当に研究です。8割くらいは計算で、あとの2割くらいは偶発的な出会い。窯出しした瞬間にわっ!と驚くこともあります」と、手作業だからこその一期一会があるそうです。

そして釉薬に銅や金属を使用することが好きだという和田山さん。銅は金属の中で一番色の幅が広く、調合によってまったく違う表情になるのだとか。
「銅は化学反応で色が変わっていくので、ここで実験しながら調合しています」と遊び心を感じるお話が伺えました。
ムードマークに花器が登場!
今回ムードマークでは、和田山真央さんが手掛ける花器が登場。全て手作業での制作のため、一つひとつ個体差があるのが魅力です。
「用をなしている且つ、そのなかで自由につくるという感覚が好きです」と、和田山さんのものづくりへのこだわりが反映された特別な作品になりました。

普段の暮らしに寄り添う花器は、大切な人のお家での時間を豊かにしてくれる贈り物です。今回の花器について「好きなシーンで自由に贈ってもらえれば」と和田山さんが話す通り、様々な気持ちに寄り添うギフトアイテムとなりました。