美食福井と“いちほまれ”の魅力
クラフトビールの醸造家OUR BREWINGの特別なギフト

福井県は、海や山に囲まれた自然豊かな環境を背景に、新鮮な食材や職人の技を生かした高品質な食品が多く生み出されている地域です。県内には日本酒の名醸蔵や、伝統の技を取り入れた加工食品事業者など、多彩な「おいしいもの」が存在します。
福井県が力を入れる取り組みのひとつが、そんなおいしい食材にフォーカスをした「美食福井」。素材の良さや生産者のこだわりを大切にしながら、全国へ福井の魅力を発信しています。
なかでも注目されているのが、甘みと粘り、そして上品な白さを兼ね備えた福井のブランド米「いちほまれ」。日本一(いち)美味しい、誉れ(ほまれ)高きお米になって欲しいとの思いが込められています。
公式サイト(いちほまれ公式ページ)によると、いちほまれは「絹のような白さと艶」、「粒感と粘りの最高のバランス」、「噛むほどに口に広がる優しい甘み」が特徴のお米で、福井ならではの豊富な水資源と土壌が育んだ自慢の一品。炊き上がりのふっくら感はもちろん、冷めてもおいしいと評判です。

このいちほまれを使った食品も登場しており、その一例が今回ご紹介するクラフトビール。日本酒や焼酎など、米を原料にしたお酒は古くから愛されてきましたが、ビールとなると少し意外に感じる方もいらっしゃるかもしれません。実はお米を一部使用することで、より軽やかで飲みやすい味わいに仕上がるメリットがあるのです。
クラフトビールの醸造家OUR BREWINGとは?
そんな「いちほまれ」をビールに生かしているのが、OUR BREWING(アワー ブリューイング)。福井県内に拠点を構え、定番から季節限定まで多彩なビールを展開しています。醸造所を訪ねると、ガラス張りで開放的なつくりの設備が目に入り、衛生面や見た目の美しさにも徹底的にこだわっている印象を受けます。

代表の岡田さんをはじめとする醸造チームは、「福井の地から、新しいビール文化を発信したい」との想いを胸に、日々試行錯誤を重ねているそう。実際にインタビューをしてみると、彼らはアメリカへの留学経験やOEM(他社設備を利用した委託醸造)の立ち上げ時代に培ったノウハウを活かし、「地元の素材+最新の醸造技術」という独自のスタイルを確立していました。

多種多様なビアスタイル
OUR BREWINGでは、一度きりの限定醸造ビールなども含めると、常時10種類以上のラインナップを用意しているそうです。季節限定ビールが次々に入れ替わるため、「何度訪れても新しい味わいに出会える」のが魅力のひとつ。クラシックなスタイルから華やかなIPAまで、幅広いバリエーションを生み出すことで、ビール初心者からコアなファンまで取り込んでいます。

IPAへのこだわり
とりわけ人気が高いのが、ホップの香りが爽快なIPA(インディア・ペール・エール)シリーズです。日本ではまだ馴染みが浅かったIPAを取り入れるにあたり、海外のクラフトビール文化をリサーチし、ホップの香りと苦味がしっかりと感じられるレシピを開発しました。さらにラガー酵母を使って発酵温度を低く保つ「コールドIPA」などの新ジャンルにも挑戦し、国内外のコンペティションで受賞するなど、評価を高めています。
県産お米を使ったビールづくり
お米を加える意味
ビールの主原料といえば、大麦麦芽やホップが一般的。しかしOUR BREWINGでは、福井県産米を一部使用することで「ボディが軽くなり、キレの良い味わい」を引き出せるといいます。
「いちほまれ」のように粒が大きく、粘りと甘みのバランスに優れたお米を仕込みに加えると、ビールそのものに独特の柔らかさが生まれるそうです。さらに福井の水と相性が良いこともあり、素材の力を最大限に活かせる点が魅力とのこと。
また、日本酒向けに磨かれた米の副産物(糠や削り残しの部分)を有効活用するプランなど、生産者や関係機関と連携した取り組みも模索中とのこと。まだ正式には実現していないものの、「削り残しの部分でも、ビールの原料としては十分に質が高いし、むしろエコで面白い」と、OUR BREWINGは意欲を示しています。

米由来のやさしい口当たり
実際にいちほまれを使ったビールを試飲すると、お米由来のやわらかな甘みや、後味のすっきり感が感じられます。ホップがもたらす苦味が強めのIPAでも、どこか丸みのある味わいに仕上がるという声が多いそうです。
「白いご飯とお刺身が合うように、このビールは意外なほど和食や魚料理とも相性が良い」と醸造チームは話します。普段ビールを飲み慣れていない女性でも、食事と合わせて楽しみやすいところがポイントです。
OUR BREWINGの歩みと醸造チームの想い
交換留学から生まれた情熱
代表の岡田さんは、大学時代にアメリカへ交換留学した際、ホームセンターで気軽に手作りビールキットが買えるカルチャーに衝撃を受けたそうです。規制が比較的緩やかなアメリカでは、クラフトビール文化が日本よりも発展しており、個人レベルでビール醸造を楽しむ人も多いのだとか。
福井の地元奨学金を受けて留学していたこともあり、「将来はこの経験を福井で活かしたい」と考えた岡田さんは、卒業後にまずはOEMでクラフトビールの販売をスタート。その後、満を持して自社醸造所「OUR BREWING」を立ち上げました。
交換留学から生まれた情熱

こうして始まったOUR BREWINGのビール造りは、まさに試行錯誤の連続。醸造設備の選定からレシピ開発まで、常に「福井らしさと世界レベルの品質」を両立すべく努力を重ねてきました。
その成果が認められたのが、「インターナショナル ビアカップ2024」金賞受賞。カテゴリごとに世界中のビールがエントリーされる中、OUR BREWINGが醸造したコールドIPAが高く評価されました。これを機に業務用・小売用の販路が全国的に広がり、知名度も一気に上昇したそうです。
女性にもおすすめ!ビールをもっと身近に
多彩なラインナップで好みを見つける
OUR BREWINGのラインナップは、バランスの良いペールエールや、ホップの個性が光るIPA、フルーツピューレを使ったフルーツサワーエールなど、実にバラエティ豊か。特にIPAの苦味や香りが得意でない方には、フルーツ系のやさしい酸味や甘みを感じられるビールがおすすめです。
また、アルコール度数も4%前後から8%近いものまで幅があり、「ちょっと贅沢したい夜の一杯」から「ホームパーティーの乾杯酒」まで、シーンに合わせて選べるのも嬉しいポイント。
料理とのペアリングを楽しむ
「ビール=揚げ物」というイメージが強い方も多いかもしれませんが、いちほまれ入りのビールは和食やあっさり系のメニューとの相性が良いことも特徴です。
特に魚料理や野菜を使った料理と合わせると、お米由来の軽やかさとホップのフレーバーが引き立ち、まるでペアリングコースを楽しんでいるような満足感が得られます。
「宅飲みでちょっと特別感を味わいたい」「外食よりもおうち時間を充実させたい」というニーズが高まっている今こそ、クラフトビールとの新しい出会いを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ムードマークでご紹介するOUR BREWINGのビール
今回ご紹介したOUR BREWINGのビールは、福井県内の直営店や専門店のほか、ムードマークでもお求めいただけます。
今回ご紹介するとくに定番3種セットは、ギフトとしても人気の高い商品。
「とりあえず飲み比べてみたい」「友人や家族でシェアしたい」そんな方には、3本入りや6本入りのセット販売がおすすめです。福井県の美食と合わせて楽しめば、テーブルが一気に華やかになること間違いなし。

また、福井県の「美食福井」特集ページでは、地元食材を使ったほかの商品や生産者のストーリーなど、まだまだ魅力的な情報が盛りだくさん。日本酒や海の幸だけでなく、米を使ったクラフトビールという新しい角度から“福井のおいしさ”を再発見してみてください。


いちほまれ×クラフトビールが拓く新たな可能性
OUR BREWINGは、福井のブランド米いちほまれの可能性に目をつけ、クラフトビールという形で「米の力」を世界に発信。アメリカのクラフトビール文化から着想を得た若い醸造チームが、福井ならではの素材と水を掛け合わせることで、唯一無二の味わいを生み出しています。
「どうしてビールにお米?」と最初は不思議に思うかもしれませんが、実際に口にすれば、軽やかなボディと芳醇な香りにきっと驚くはず。食卓やパーティーシーンで話題になること請け合いです。福井発の新しいクラフトビールとして、そして「美食福井」を代表する新たな一面として、今後ますます注目を集めていくことでしょう。
ぜひ一度、このいちほまれを使ったOUR BREWINGのビールを試してみてください。
「いつものビール」から少しだけ背伸びして、特別な味わいを手に入れる—そんな小さな贅沢が、私たちの暮らしをちょっと豊かにしてくれるはずです。
