「マスカット・オブ・アレキサンドリア」の魅力に出会う!
岡山県ふなおワイナリーから届くスパークリングワインを贅沢時間を贈るギフトに

「マスカット・オブ・アレキサンドリア」は、日本国内でも希少価値の高いマスカット品種。国内の約96%を栽培する岡山県の中でも<ふなおワイナリー>が手がけるのは、自社で栽培したマスカット・オブ・アレキサンドリアを贅沢に使用したスパークリングワインです。“麝香”と表現される華やかなアロマが魅力のワインについて、現地でお話を伺ってきました。
最大の魅力は香り!「マスカット・オブ・アレキサンドリア」とは?

マスカット・オブ・アレキサンドリアの1番の魅力は、なんといっても華やかな香り。
ムスク=麝香(じゃこう)のような香りがすることから"マスカット"と名付けられたほど、芳香な香りが特徴と言えるマスカット。そのなかでも、他にはない上品で高貴な香りを楽しむことができる品種が、マスカット・オブ・アレキサンドリアです。生産量が少ないため目にする機会もあまりなく、百貨店等での販売価格は1房15,000円ほど。
マスカット・オブ・アレキサンドリアは、全国の96%を岡山県で栽培。<ふなおワイナリー>では、醸造原料の90%を自社栽培しています。最近は種なしのぶどうやマスカットを口にする機会も増えていますが、種なしでは香りが弱まってしまうことから、種ありの栽培方法を続けています。マスカット本来の最大の魅力である“芳醇な香り”を存分に楽しむことができるのが、マスカット・オブ・アレキサンドリアなのです。

<ふなおワイナリー>では、この希少な香りと味わいを「たくさんの方に1年中楽しんでもらいたい」という思いから、現在では自社で栽培したマスカットを100%使ったワイン作りをしています。ボトル1本につき2房(約1キロ)を贅沢に使用しているというワインは、マスカット・オブ・アレキサンドリアの魅力に出会うきっかけになってくれるはず。

ワインの香りを表す際「アロマ」と「ブーケ」という表現があり、一般的には「アロマ」がよく使われますが、実はちょっと意味が異なるのだそう。果実そのものや、発酵により生まれる果実の香りのことを「アロマ」、ワインの熟成により生まれる香りのことを「ブーケ」と表現します。「アレキはどちらかと言うと前者。果実の華やかな香りが、ワインにした際にも最大の魅力です。」と教えてくれたのは、醸造家であり<ふなおワイナリー>醸造責任者の木口さんです。

歴史をつないで未来へ。船穂地区で続く「アレキ」の栽培について
マスカット・オブ・アレキサンドリアの栽培が船穂地区で始まったのは、約70年前の昭和26年(1951年)。その理由は、岡山の気候の良さに加え土地の特徴も関係しています。

<船穂地区がマスカット栽培に適している理由>
・平均気温が15度程度で、さらに降水量が少ない
・一級河川である高梁川に隣接しており水量が豊富、畑地かんがい設備が整備されている
・傾斜地を利用できることで換気がよく、湿度を抑えられる
「130年歴史が続くアレキの栽培を、今現在も続けているところは本当に少ない。アレキならではの華やかな香りが際立った味わいを、ワインを通じて将来にも繋げていきたい。」と、木口さんはお話してくださいました。

「テロワール」という言葉があるように、天候だけでなくその土地の文化、ぶどうの栽培者やワインの醸造家、それぞれの土地ならではの要素が、ワインの個性につながると言う木口さん。天候や地形などの自然要素がマスカット栽培に適しているから、ということだけでなく、ワインとしてアレキの魅力を伝え続ける“人”によって、その存在は支えられているようにも感じます。
アレキのワイン造りについて

ワインの味わいを決める1番の要因は、原料となるぶどう自体の味わい。ワインのエチケットには必ず収穫年が書いてあるように、同じ場所で収穫したぶどうだとしても、年によって質や味が変わる為、ワインの味わいも同じにはなりません。お酒のなかでも、原料による味わいへの影響が特に大きいのがワインだそうで、アレキのワイン造りにおいてもぶどうの状態は重要なポイント。

味わいに影響してくるのは、ぶどうの持つ糖度や酸味。果実を絞る前に糖度などの数値を測るそうですが、実際果汁にしてみると思っていたのと違う味わいになることも。そこから瞬時に判断し、工程を変更することも常だそうで、懸念事項をケアしていくことも大切だと言います。ぶどうの状態を十分に分析してみないと判断できないのが、ワイン造りの難しさでもあるのだそう。
発酵が始まると、日々変化していくワインから目は離せず、毎日発酵具合を管理していきます。ここで何か加えることはせず「温度管理」が重要になってくるとのこと。日々ワインの状態は変化していき、厳密に言うと同じ年のワインでもタンクごとに微妙に違いが出てくると言います。
「アレキ本来の美味しさや香りを届けたい」との思いで作られる<ふなおワイナリー>のワイン。自社栽培だからこそ引き出せる、ぶどう本来の味わいを楽しめることも大きな魅力です。

日本食ブームが日本ワインを世界へ
ぶどう栽培や品種、ワイン造りに関する研究機関であるO.I.V.(Office International de la vigne et duvin)で、現在認められている日本のぶどうは「甲州」「マスカット・ベーリーA」「山幸」の3種のみ。日本のぶどうは希少性が高く、苗木が手に入ったとしても育つまでに6年ほど、スキームが出来上がるまでには10年ほどかかると言います。

原料不足に加え、馴染みのない日本のぶどうを使ったワインが世界に広まることは難しいとも言われるなか、流れを少し変えつつあるのが“日本食ブーム”。繊細な味わいの日本食には海外のぶどうを使ったワインは強すぎることも多く、かと言って日本酒が受け入れられることはハードルが高いのだそう。そこで注目されつつあるのが日本ワインで、アジア諸国では、甲州ワインが高く評価され始めています。
国内でも数少ない、アレキの栽培とワインの醸造を続ける<ふなおワイナリー>。岡山県倉敷市から発信されるアレキのワインが、世界で楽しまれるようになる日も遠くないかも…?
アレキの味わいを楽しむことはもちろん、日本ワインの魅力を再発見するきっかけにもなってくれるアレキのワインは、ワインが好きな方への贈り物はもちろん、カジュアルな手土産やお祝いの乾杯、様々なシーンに華を添えてくれそうです。
「麝香」で贅沢時間を。楽しみ方のススメ

今回ムードマークでご紹介するのは、アレキの華やかな香りを堪能できるスパークリングワイン。まさに、“アロマ”という言葉がしっくりくるような芳醇な香りは、他のワインとは違った楽しみ方ができそう。アロマキャンドルのように香りを楽しみながら、ゆったりと贅沢な1人時間に味わうのもおすすめです。
世界各国でのワインの買い付けを経験し、様々なワインと食事との相性を知る木口さんイチ推しのマリアージュは「塩レモン」。例えば、蒸し野菜にレモンをかけたものや、金時芋のレモン煮などがアレキの香りとバッチリ合うのだそう。やや甘口のスパークリングは、デザートにももちろん相性◎。
マスカット・オブ・アレキサンドリアならではの「麝香」を楽しむ1本を贈って、お酒が好きなあの人や、お世話になっているあの人へ、贅沢な時間を届けてみては?
