岡山県美作市が誇るお茶文化
品位の高い伝統の味わいをお届け
お茶にゆかりのある土地・岡山県美作市海田で、古くからおいしいお茶づくりを続けてきた「海田園 黒坂製茶」。そんな由緒あるお茶農園の、オリジナルブレンドの緑茶・番茶・紅茶がセットになってムードマークに登場!美作市とお茶の古くからの関係や、それぞれのお茶の魅力まで、海田園 黒坂製茶の黒坂浩教さんにお話を伺いました。
雲海に包まれる幻想的な茶畑
海田園の茶畑がある美作市は、春を迎えた頃、明け方に雲海が現れます。霧に包まれた山々はとても幻想的で、この土地の見慣れた景色でもあります。
春から初夏に見られるこの雲海はお茶の新芽にとっても嬉しい働きをしてくれます。太陽がよく当たる茶園はどうしてもお茶に渋味が出てしまいますが、霧が新芽を包んで自然のベールとなり旨味を閉じこめてくれるのです。すると、味は濃いのに渋みは控え目、甘みのある海田園のお茶が出来上がるのです。
品位の高い美作のお茶
ここ海田園は昭和38年から始まり、60年の歴史があります。元々お茶農園の多かった美作市ですが、実は室町時代から「美作のお茶」は知られていたのです。当時からお茶どころとされていた美作のお茶は、宿坊などで愛飲されていたと言われる歴史的にも品位のあるお茶なのです。
手仕事の味わい
山の斜面に広がる海田園の茶畑。麓には川が流れ、夜になると蛍が集まるほど自然が豊かな場所です。取材時には鹿が顔を出し、人間と動物の共存が成り立っているのだと実感したほどでした。
<海田園 黒坂製茶の黒坂さん>
そんな茶畑が動き始めるのは5月の新茶のシーズン。摘んだ茶葉はその日のうちに製茶し荒茶になり、一週間~10日ほどで仕上げられ新茶として出荷されていきます。昨年夏から春まで、しっかりと旨味を蓄えたこの一番茶が一番飲みやすくておいしく、一級品とされます。
取材時の6月末は二番茶のシーズン。一番茶収穫後42日を目安に二番茶を収穫するため、大小様々な芽を見つけることが出来ました。
摘んだお茶は畑から加工場へ運ばれ、新鮮な生葉を撹拌しながら蒸していきます。次に機械で熱風を当てながら茶葉のしとり(表面の湿り)をもたせながら揉んでいきます。
今度は別の機械で茎に含まれる水分をしっかりと揉みだす。この二段階の工程があることにより、お湯を注いだ時にしっかりとお茶の味わいが出るのです。
さらに揉まれたお茶をほぐしながら細長くしていきます。そして最後に乾燥させて出来上がり。
紅茶の場合は、摘んできた生葉を萎凋(摘採後の生葉をしおらせる工程)させてから揉んでいきます。すると茶葉がどんどんと赤くなり香りも強くなっていきます。
ここで香りの変化をみながらしっかり発酵させて乾燥します。最初の萎凋工程が重要なポイントです。
そして美作市と言えば美作番茶。美作地域独特の製法でつくられる手の込んだお茶です。
色が変わるまで1時間ほど、生葉をじっくり煮込んだら次は天日干しをします。乾いてくると煮汁をかけ、また乾いてくると煮汁をかけ、この工程を繰り返しながら干し上げるのが美作番茶なのです。
そうすると煮汁に出た旨味成分がまた茶葉へ戻り、味に深みが出てまろやかさが増していきます。
茶畑からの贈り物
今回は、「海田園」の手間暇かけたこだわりの緑茶・紅茶・番茶が、セットになってムードマークに登場!
■海田の雫
海田園 黒坂製茶のオリジナルブレンドでもある「海田の雫」は、各茶畑の品種のまさに良いとこ取り。余韻があり旨みが残るので、いつまでも口に残して置けるお茶です。一番茶ならではの落ち着いた味わいはお菓子との相性もばっちり。水出しなら2時間ほどで完成します。
■美作紅茶
美作紅茶はすっきりとした飲みやすさが特徴なので、ストレートで楽しむのがおすすめ。水出しでアイスティーにしても◎
■美作番茶
何百年も昔から農家が飲むお茶として親しまれてきた美作番茶は、食後にゆっくりと飲みたい味わい深さ。毎年異なった品種を使用しているため、その年ならではの味わいが楽しめます。一切揉まずに繰り返し煮汁をかけ続けた美作番茶の茶葉は艶のある美しい飴色。冷たくして飲む場合は、一度しっかりお湯で淹れてから冷やすのがおすすめです。
伝統のお茶をギフトに
2023年の夏、岡山県茶品評価委で最優秀賞・二位と二つの賞を受賞した海田園 黒坂製茶。品位の高いお茶の味わいは、かしこまった贈り物にももぴったりです。
またお茶を贈ることが多い結婚祝い・出産祝いをはじめ、手土産やご挨拶の品としても喜ばれそうですね。
大切な方に贈るギフトに、海田園 黒坂製茶の伝統あるお茶を選んでみてはいかがでしょうか。