「土からとれる→摘みたてタオル。SALAD(サラダ)」
MOO:D
MARKのギフトバイヤーが語る、構想から誕生まで2年を要した特別なタオル、SALADの秘密。

伊勢丹のオンラインギフトサイト・MOO:D
MARKバイヤーの青木です。構想から誕生まで約2年もの期間をかけて誕生した、新しいタオルブランド「SALAD(サラダ)」についてお話をさせていただきたいと思います。
畑から生まれた綿と、畑で摘まれた野菜。共に鮮度が決め手です。野菜やフルーツ、旬や鮮度というキーワードに学びを得て生まれた「SALAD」は、普段使いから様々なギフトシーンまで、幅広いニーズを満たす全く新しいタオルブランド。食べることはできないけれど、見た目も触れた感じも野菜のように瑞々しい。
今まで自分たちが考えていたタオルというカテゴリーを超えたSALADの秘密と魅力に迫ります。
2023年7月12日(水)販売スタート!





●店頭販売情報
■7月12日(水)~7月25日(火)
■伊勢丹新宿店 本館5階 ベッドバスパウダールーム
■電話 03-3352-1111 大代表
タオルにも旬と鮮度を - SALAD誕生のきっかけ

過去自分は伊勢丹でタオルのバイヤーをしていました。店頭で販売するタオルのセレクトはもちろん、様々な新しいタオルの開発にも関わってきました。仕事柄、色々なタオルに自分自身が触れる機会が多かったのですが、その頃からタオルって面白いな、と思っていました。洋服と違って見た目や形はどれも大差はないのに、触れた感じや使い心地がどれも微妙に違っている。また、年齢や性別、国籍も関係なく、誰もが毎日使っていて、みんなそれぞれの拘りがあり、お気に入りの1枚を持っている。作り手の方々もそれぞれの個性や哲学があり、タオルを語り始めると止まらない・・・という人ばかりです。
自分自身の理想のタオルって?を考えていた中で、ムードマークのギフトのバイヤーを担当することになりました。
ムードマークはギフトサイトなので、理想のギフトとは?という視点を軸に商品セレクト・企画を行うのですが、その中で食品ならではの旬や鮮度を大切にする考え方に触れることができました。実はこの経験が自分にとってはとても大きな発見で、「果たしてタオルには食品のような旬や鮮度という概念があっただろうか?」という考えを持つようになりました。例えば、洋服にシーズンやトレンドがあるように、食品には旬の野菜や季節の果物がある。一方でタオル(およびリビング用品には)は比較的年間定番商品が多く、(それはそれで素晴らしいのですが)季節のギフト、旬ギフト、カジュアルなギフトとしての顔が弱い。ギフト目線でタオルを考えた際に、「もっとカジュアルなシーンで、季節感や旬を伝えられるタオルがないだろうか?タオルを食品のように捉えてみて、食品のように提案できたら・・・」という構想につながりました。
KBツヅキさんとの出会い

今回SALADを製造するKBツヅキさんは、歴史ある国内屈指の紡績メーカーです。日本のタオルメーカーの多くがKBツヅキさんから糸を仕入れ、タオルを作っています。そんな糸屋の老舗、KBツヅキさんが自社でタオルを開発するというのだから、とても面白い予感はありました。糸屋が作るタオル作りは、糸の一歩手前=素材から考えることができるので、可能性の塊です。そんな中、今回は自分も一緒に企画から携わらせて頂くことになりました。
最初に出雲の紡績工場視察に行った時のこと、はじめてタオルが「食べもの」であるかと錯覚しました。綿の「ブレンド」、「熟成」、「品質管理」、そして隠し味のような「加工」の工程は、さながら「食べもの」をつくっている現場のようでした。「水」や「鮮度」という、食品を作る上で重要な「材料と原料」、そして「おいしく」仕上げるための「レシピ」も、そこには当たり前に存在していて、やがて、KBツヅキで働く「ひと」も「boulangère(ブランジェ)」=「パン職人」のように映り、出来立ての糸はほのかに甘い香りを放ち、いきいきと、美味しそうに見えてきました。その強烈な経験を持って、食品とタオルをクロスオーバーするような商品開発に向けたイメージが一層明確になりました。
ライツデザインさんとの出会い

食品とタオルの業界の枠を超えた発想で、ブランディングから一緒に担っていただけるクリエイティブディレクターを探していましたが、はじめからライツデザインさんしかいないと思っていました。
ライツデザインさんは、旬のパン屋さんをはじめとした飲食店・食品関連のプロジェクトのブランディング並びにストーリーの届け方に非常に長けており、業界の壁を軽やかに超えて、新しい価値創造をし続けている印象を持っていました。ただし、今回工場現場視察〜KBツヅキさんを交えた3社での意見交換〜企画を練り直すプロセスの中で、ライツデザインさんの徹底した現場主義、会話と対話への力点の置き方は「軽やかさ」と同じくらいの「強さ」も感じました。
そこから生まれたキーワードが「SALAD」でした。
ブランドネーム=SALAD

SALADは生活の素を作る栄養素。SALADには鮮度が大切。SALADのもととなる野菜や果物には色鮮やかな彩りがある。SALADという響きがタオルに与えるリズム感や瑞々しさはとても面白いと感じました。そして、タオルと食を繋ぐ架け橋にはSALADというコンセプトは最適なのでは?と確信しました。
タオルとしての特徴

SALADの要素を満たすタオルってなんだろう?
自分にとってSALADは、「シャキッと瑞々しくなくてはいけない」と思っていました。弾むようなパイルの感触、すっきり・さっぱりとした吹き心地。そして、もちろん100%天然由来の素材を使用。(縫い糸や刺繍糸も綿100%)
それに加え、大人から子供まで、安心して使えること。まるで食べ物のサラダのように。
誰でも安心して使えるタオル作りに向けて、デザインには様々な工夫を凝らしました。例えば、ヘムは角も柔らかく使えるようパイルヘムを取り入れています。さらに、国際基準で定められている、350もの有害物質残留試験もクリアしました。
色にも拘りを持ち、ビタミンを感じさせる、野菜やフルーツのカラーイメージを取り入れています。こちらも何度も染め試験を重ね、理想の色にたどり着きました。
最後に、毎日使う方の利便性を考え、衛生面にも考慮(抗菌・防臭加工)しました。こちらは糸屋ならではの紡績時の加工のため、一般的に使用されることの多い後加工に比べ、効果が持続することが特徴です。
それらが満たされるタオル作りに向け、試作に試作を繰り返し、使い心地をチェック。修正を重ね、ようやく自分たちにとっての理想のタオルが誕生しました。
パッケージに込めた思い

パッケージはギフトにおいて、商品そのものと同じくらい大切です。自分のバイヤーとしてのもの選び、もの作りの力点もいつもパッケージに注いでいます。
一方でギフトの買い手目線で見たタオルの欠点は、「選びづらいこと」。
悩むのも楽しく一興ですが、売場には同じような色味、同じような畳み方のタオルが並んでいます。洋服やクッキーの缶のように、一目見て記憶に残るものが少ないのは何故でしょうか?
そこで、SALADのパッケージは一眼で記憶に残る印象的なものにしようと考えました。最終的には、タオルの情報が印字されている、透明の個包装のパッケージが生まれました。中のタオルの色の視認性があり、運搬時や売場での陳列時も衛生に保たれ、パイルがひっかかったり、ほつれる心配もない。そしてそのまま手渡しでもギフトとして成立する。素材はバイオマス90%で、インクも環境に配慮したものにしました。
通常タオルは紙タグが付属していることが多いのですが、タグの角がパイルに引っかかることも多いことから、紙タグに掲載する情報は全てパッケージに印字し、極力シンプルな作りにしました。
最終的に、所謂タオルらしくはない、それでいて目を引く、ユニークな新しいパッケージが出来たと思っています。
SALADの刺繍

SALADのネームタグをタオルのどこにつけるか?
通常はネームタグをヘムに縫い付けることが多いですが、時に縫い付けタグが使う上で邪魔になることもあります。そこで刺繍を考えました。SALADのコンセプトをもとに、刺繍糸も化学繊維ではなく、綿糸に拘りました。タオルには、刺繍以外の情報は一切ありません。
縫い付けたタグもありません。使う方の立場に立って、極力タオルをシンプルに作りたいと考えた結果が刺繍でした。(斜めに入った刺繍の位置にも密かなこだわりを込めました)
数字で紐解く、SALADの8つの秘密

以上、SALADの開発の背景をお伝えしましたが、
ここでタオルの特徴について8つの項目でお伝えしていきます。
1. 20-40日間もの間、じっくりと綿の内部に水分を含ませ、瑞々しさを取り戻した特殊糸。
2. 100%天然由来。縫い糸も刺繍もコットン100%。
3. 350もの有害物質残留試験をクリア、大人から子供まで安心してお使い頂けます。
4. 200回以上洗濯しても、繊維上で機能が持続する抗菌防臭機能。
5. バイオマス90%配合の個包装の袋
6. フルーツと野菜からインスパイアされた、4色のイメージカラー
7. 経糸と緯糸の太さが異なる特殊紡績糸。パイルが立っているから素早く水分をキャッチ、吹き心地も爽快。
8.手掛けるのは、創業50年目を迎える出雲大社のほとりにある紡績メーカー。
SALADをタオルとギフトのスタンダードに。
暮らしの中で、そして季節のギフトシーンで、様々な顔を持つSALADがいよいよデビューします。SALADのように見た目も触り心地も「おいしそうな」タオルをお楽しみに。